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月食 皆既月食






月蝕げっしょく」はこの項(xiàng)目こうもく転送てんそうされています。その月蝕げっしょく?月食げっしょくについては「月蝕げっしょく (曖昧あいまいさ回避かいひ)」をごらんください。






2003年ねん11月9日にちこった皆既かいき月食げっしょく



月食げっしょく(げっしょく、月蝕げっしょく、英語えいご: lunar eclipse)とは地球ちきゅう太陽たいよう月つきはいり、地球ちきゅう影かげつきにかかることによってつきけてえる現(xiàn)象げんしょうのことである。もち満月まんげつ)の時(shí)ときこる。


日食にっしょくちがい、つきえる場所ばしょであれば地球ちきゅうじょうのどこからでも同時(shí)どうじ観測かんそく?観察かんさつできる。





種類しゅるい[編集へんしゅう]






月食げっしょく進(jìn)行しんこう連続れんぞく寫真しゃしん







月食げっしょく連続れんぞく寫真しゃしん動(dòng)畫どうが



すべての部分ぶぶん本ほん影かげ地球ちきゅうによって太陽たいよう完全かんぜんかくされた部分ぶぶん)にはい場合ばあい皆既かいき月食げっしょくtotal eclipse)、一部分いちぶぶんだけがほんかげはい場合ばあい部分ぶぶん月食げっしょくpartial eclipse)という。


つき半はん影かげ地球ちきゅう太陽たいよう一部いちぶかくしている部分ぶぶん)にはいった狀態(tài)じょうたいはんかげしょく(もしくははんかげ月食げっしょくpenumbral eclipse)とばれるが、はんかげはいった月面げつめん部分ぶぶんげんこう度合どあいは注意深ちゅういぶか観察かんさつしなければからない程度ていどであるため、事前じぜん予告よこくなしに肉眼にくがんてもがつかない場合ばあいおおい。


つき地球ちきゅうかげによってかくされる度合どあいを食分しょくぶんといい、「(ほんかげ半徑はんけい+つき半徑はんけい-ほんかげ中心ちゅうしんつき中心ちゅうしん距離きょり)÷(つき直徑ちょっけい)」というしき計(jì)算けいさんされる。皆既かいき月食げっしょく場合ばあいは1以上いじょう、部分ぶぶん月食げっしょくは0 - 1、はんかげしょくならマイナスのとなる。


地球ちきゅう大気たいきによって太陽たいよう光ひかりのうち波長はちょうながあかけいこう屈折くっせつ?散亂さんらんされてほんかげなかはいるため、皆既かいき月食げっしょくでも通常つうじょう、つきくらにはならずくら赤色あかいろ赤銅しゃくどういろ)にえる。しかし火山かざん爆発ばくはつとう大気たいきちゅうとく多量たりょう微粒子びりゅうし浮遊ふゆうしている場合ばあいには、つき非常ひじょうくらくなり灰色はいいろかほとんどえなくなる。月食げっしょく時(shí)あかるさは後述こうじゅつの「ダンジョンの尺度しゃくど」(後こう節(jié)ふし參照さんしょう)などであらわされる。


なお、月食げっしょく途中とちゅうがつのぼってくることを月出つきでたいしょくといい、そのぎゃくけたままのつきしずむことをつきぼつたいしょく(もしくはつきいれたいしょく)という。


月食げっしょく経過けいか[編集へんしゅう]



だい1接觸せっしょく

つき地球ちきゅうほんかげはいはじめた瞬間しゅんかん

だい2接觸せっしょく

つき地球ちきゅうほんかげ完全かんぜんはいった瞬間しゅんかん。この瞬間しゅんかん中心ちゅうしんしょくはじまりとなる。

しょく最大さいだい?しょく

つき中心ちゅうしんほんかげきり中心ちゅうしんとのかく距離きょり最小さいしょうとなった時(shí)點(diǎn)じてん。

だい3接觸せっしょく

つき地球ちきゅうほんかげからはじめた瞬間しゅんかん。この瞬間しゅんかん中心ちゅうしんしょくわりとなる。

だい4接觸せっしょく

つき地球ちきゅうほんかげから完全かんぜん瞬間しゅんかん。


頻度ひんど[編集へんしゅう]






日食にっしょく?月食げっしょく時(shí)の「太陽たいよう-つき-地球ちきゅう関係かんけい



月食げっしょくこるのは太陽たいよう?がつ黃道こうどう?白はく道みちまじわる點(diǎn)てん月つきの昇のぼり交點(diǎn)こうてん?降くだ交點(diǎn)こうてん付近ふきんにいる時(shí)ときかぎられる。


月食げっしょくおおくの場合ばあい1年間ねんかんに2かいこるかこらないとし、3かいこるとしもあり21世紀(jì)せいきの100年間ねんかんでは合計(jì)ごうけい142かい皆既かいき月食げっしょく85かい部分ぶぶん月食げっしょく57かいしょうじる。一方いっぽう日食にっしょく最低さいていでもとしに2かい、最多さいたで5かいしょうじるとしもあり21世紀(jì)せいきの100年間ねんかんでは合計(jì)ごうけい224かい皆既かいき日食にっしょく68かい、金環(huán)食きんかんしょく72かい、金環(huán)きんかん皆既食かいきしょく7かい、部分ぶぶん日食にっしょく77かい)である。したがって月食げっしょく発生はっせい頻度ひんど日食にっしょくよりひく[注ちゅう 1]。にもかかわらず普通ふつう日食にっしょくよりも月食げっしょくほうにする機(jī)會(huì)きかいおおい。これは月つきえてさえいれば月食げっしょく地球ちきゅうじょうのどこからでも観測かんそく可能かのうなのにたいし、日食にっしょくつきかげ地球ちきゅう表面ひょうめん橫切よこぎ帯狀おびじょうかぎられた地域ちいきでしかることができないためである[注ちゅう 2]。


月食げっしょく日食にっしょく頻度ひんどちがいがしょうじる理由りゆうつぎのように説明せつめいできる。地球ちきゅう太陽たいようがともに內(nèi)接ないせつする巨大きょだい円錐えんすい想定そうていする。つきがこの円錐えんすい太陽たいよう反対はんたい地球ちきゅう本ほん影かげ)にはいれば月食げっしょくしょうじ、太陽たいようどう方向ほうこう部分ぶぶんはいれば日食にっしょくしょうじることになる[注ちゅう 3]。この円錐えんすい月つき軌道きどう付近ふきんにおける半徑はんけい月食げっしょく側(cè)がわやく4460 - 4750km[注ちゅう 4]、日食にっしょく側(cè)がわやく7990 - 8280km[注ちゅう 5]ことなるため月食げっしょく発生はっせい頻度ひんど日食にっしょくのそれよりもひくくなる。



1ねん月食げっしょくが3かいこるとし


日本にっぽん陸上りくじょう島嶼とうしょふくむ)でもられた(られる)ものは日付ひづけ部分ぶぶん月食げっしょく斜體しゃたい皆既かいき月食げっしょくふとし文字もじにしてある。



1833年ねん

1月がつ6日にち天保てんぽう2ねん閏うるう11月がつ16日にち - 7月がつ2日にち天保てんぽう3ねん5月15日にち日本にっぽん時(shí)間じかん7月がつ3日にち5月16日にち)) - 12月26日にち(11月16にち。日本にっぽん時(shí)間じかん12月27日にち11月17日にち))



1852年ねん

1月がつ7日にち嘉よしみ永ひさし4ねん12月16日にち - 7月がつ1日にちよしみなが5ねん5月14日にち - 12月26にち(11月16にち



1898年ねん

1月がつ8日にち日本にっぽん時(shí)間じかん1月がつ9日にち) - 7月がつ3日にち日本にっぽん時(shí)間じかん7月がつ4日にち) - 12月27日にち日本にっぽん時(shí)間じかん12月28日にち



1917年ねん

1がつ8にち - 7がつ4にち日本にっぽん時(shí)間じかん7月がつ5日にち) - 12月28日にち



1982年ねん

1月がつ9日にち日本にっぽん時(shí)間じかん1月がつ10日とおか - 7月がつ6日にち - 12月30日にち



2028年ねん

1月がつ12日にち - 7がつ6にち日本にっぽん時(shí)間じかん7月がつ7日にち - 12月31日にち日本にっぽん時(shí)間じかん2029年ねん1月がつ1日にち



2094年ねん

1がつ1にち日本にっぽん時(shí)間じかん1月がつ2日にち - 6月28日にち - 12月21日にち日本にっぽん時(shí)間じかん12月22日にち



日本にっぽんではにも2010年ねん1がつ1にち6月26日にち12月21にち)がある。

月食げっしょくがないとし

1966年ねん - 1969年ねん - 1980年ねん - 1984年ねん - 1998年ねん - 2002年ねん - 2016年ねん - 2020年ねん


日本にっぽんでの観測かんそく[編集へんしゅう]


最近さいきんられた月食げっしょく[編集へんしゅう]

















































































日付ひづけ種類しゅるい説明せつめい
2000年ねん7月がつ16日にち皆既かいき 
2001年ねん1月がつ10日とおか
2001ねん7月がつ5日にち部分ぶぶん
2004年ねん5月5日にち皆既かいき
2005年ねん10月17日にち部分ぶぶん
2006年ねん9月8日にち
2007年ねん3月4日にちつきぼつたいしょく
2007ねん8月がつ28日にち皆既かいき月出つきでたいしょく
2008年ねん8月がつ17日にち部分ぶぶん
2010年ねん1月がつ1日にち最大さいだいやく8%
2010ねん6月26日にち 
2010ねん12月21日にち皆既かいき
2011年ねん6月16日にち
2011ねん12月10日にち別項(xiàng)べっこう參照さんしょう
2012年ねん6月4日にち部分ぶぶん
2014年ねん4月がつ15日にち 
2014ねん10月8日にち皆既かいき皆既かいきやく1時(shí)間じかん継続けいぞく

今後こんごられる月食げっしょく[編集へんしゅう]





























































日付ひづけ種類しゅるい説明せつめい
2015年ねん4月がつ4日にち皆既かいきやく13分間ふんかん継続けいぞく
2017年ねん8月がつ8日にち部分ぶぶん最大さいだいやく25%
2018年ねん1月がつ31日にち皆既かいき皆既かいきやく1時(shí)間じかん17ふん継続けいぞく
2018ねん7月がつ28日にちつきぼつたいしょく北海道ほっかいどうでは部分ぶぶんしょく
2019年ねん7月がつ17日にち部分ぶぶん最大さいだいやく60%、つきぼつたいしょく中國ちゅうごく?四國しこく地方ちほう以西いせいえる
2021年ねん5月26日にち皆既かいき西日本にしにほんでは月出つきでたいしょく、皆既かいきやく14分間ふんかん継続けいぞく
2021ねん11月19日にち部分ぶぶん最大さいだいやく98%、北海道ほっかいどう?東北とうほく地方ちほう以外いがいでは月出つきでたいしょく
2022年ねん11月8日にち皆既かいき月食げっしょくちゅう天王星てんのうせい食しょくきる
2023年ねん10月29日にち部分ぶぶん最大さいだいやく10%
2025年ねん3月14日にち部分ぶぶん皆既かいき月食げっしょくだが、日本にっぽんでは北海道ほっかいどう部分ぶぶんしょくのみえる
2025ねん9月8日にち皆既かいき皆既かいきやく1時(shí)間じかん24ふん継続けいぞく

ダンジョンの尺度しゃくど[編集へんしゅう]


皆既かいき月食げっしょく時(shí)とき月面げつめん様子ようすは、地球ちきゅう大気たいきちゅうちりりょうによってことなる。ちりすくないと、太陽たいようひかり大気たいきちゅう通過つうかするさい散亂さんらんすくなくなり、月面げつめんいろっぽくあかるくえる。ぎゃくに、ちりおおいと、大気たいきちゅう散亂さんらんおおくなり、月面げつめんくらえる(だい規(guī)模きぼ火山かざん噴火ふんかがあると、大気たいきちゅう火山灰かざんばいにより、月面げつめんくらくなることがられている)。フランスの天文學(xué)てんもんがくしゃアンドレ?ダンジョン20世紀(jì)せいきはつごろに、月食げっしょくあかるさを分類ぶんるいするために獨(dú)自どくじ尺度しゃくどめた。一般いっぱんてきに「ダンジョン?スケール」ともばれる。



























尺度しゃくど月面げつめん様子ようす
0非常ひじょうくら月食げっしょく。月面げつめん中心ちゅうしんえない。
1くら月食げっしょく。灰色はいいろ褐色かっしょくで、つき細(xì)部さいぶはわかりづらい。
2くらあかまたは赤錆あかさびしょく月食げっしょくつき中心ちゅうしんはとてもくらく、周辺しゅうへんはややあかるい。
3れんがしょく月食げっしょく。つきえんあかるいかまたは黃色おうしょく。
4非常ひじょうあかるい月食げっしょくつきえんあおみがかって非常ひじょうあかるい。

月食げっしょく時(shí)つきから太陽たいよう[編集へんしゅう]


月食げっしょく時(shí)つきから太陽たいようると、地球ちきゅうから日食にっしょくのように、太陽たいよう地球ちきゅうによってかくされるようにえるはずである。2009年ねん2月がつ19日にち日本にっぽんつき周回しゅうかい衛(wèi)星えいせい?かぐや世界せかいはじめてこの光景こうけい撮影さつえい成功せいこうした。はんかげからの撮影さつえいだったため太陽たいよう完全かんぜんかくれなかったが、地球ちきゅうによる「ダイヤモンドリング」が観察かんさつされた[1]


參考さんこう文獻(xiàn)ぶんけん?情報(bào)じょうほう[編集へんしゅう]



腳注きゃくちゅう[編集へんしゅう]






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注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]




  1. ^ ただしはんかげしょくの86かいふくめれば今世紀(jì)こんせいきちゅうしょうじる月食げっしょく回?cái)?shù)かいすうは228かいとなり、日食にっしょくとほぼ同等どうとう頻度ひんどである。

  2. ^ 地球ちきゅうじょうの1定點(diǎn)ていてん皆既かいき日食にっしょく観測かんそく可能かのうとなるのは300 - 400ねんに1かいといわれている。

  3. ^ つき一部いちぶ円錐えんすい內(nèi)ないはいれば部分ぶぶん月食げっしょくあるいは部分ぶぶん日食にっしょくとなり、つき全體ぜんたい円錐えんすい內(nèi)ないはいれば皆既かいき月食げっしょくあるいは皆既かいき日食にっしょくまたは金環(huán)きんかん日食にっしょくとなる。

  4. ^ 月食げっしょく側(cè)がわ円錐えんすい半徑はんけい視野しやかくは0°37'38" - 0°45'45"、皆既かいき月食げっしょくよこぬき限界げんかいは±0°22'58" - ±0°29'1"、部分ぶぶん月食げっしょくよこぬき限界げんかいは±0°52'18" - ±1°2'28"。もち、すなわち満月まんげつ時(shí)ときつきぬきがこの範(fàn)囲はんい內(nèi)ないである(月食げっしょくしょうじる)ための太陽たいようのぼり交點(diǎn)こうてんまたくだ交點(diǎn)こうてんからけい限界げんかい皆既かいき月食げっしょくで±4°15'50" - ±5°23'24"、部分ぶぶん月食げっしょくで±9°44'58" - ±11°40'10" である。一方いっぽう太陽たいようのぼり交點(diǎn)こうてんからのけいは1ついたち望月もちづき満月まんげつからつぎ満月まんげつまで)の平均へいきんで30°40'13"変化へんかする。これはけい限界げんかいの2ばいよりもおおきく、1ついたち望月もちづき太陽たいようのぼり交點(diǎn)こうてん付近ふきんけい限界げんかい範(fàn)囲はんいとおけてしまうということがしょうる。この場合ばあい、しょく節(jié)ぶしであるにもかかわらず月食げっしょくこらないということになる。

  5. ^ 日食にっしょく側(cè)がわ円錐えんすい半徑はんけい視野しやかくは1°9'22" - 1°17'28"、皆既かいき/金環(huán)きんかん日食にっしょくよこぬき限界げんかいは±0°54'42" - ±1°0'44"、部分ぶぶん日食にっしょくよこぬき限界げんかいは±1°24'2" - ±1°34'12"。ついたち、すなわち新月しんげつ時(shí)ときつきぬきがこの範(fàn)囲はんい內(nèi)ないである(日食にっしょくしょうじる)ための太陽たいようのぼり交點(diǎn)こうてんまたくだ交點(diǎn)こうてんからけい限界げんかい皆既かいき/金環(huán)きんかん日食にっしょくで±10°11'57" - ±11°20'29"、部分ぶぶん日食にっしょくで±15°47'13" - ±17°45'26" である。部分ぶぶん日食にっしょくけい限界げんかい範(fàn)囲はんいつね太陽たいようの1ついたち望月もちづきかん移動(dòng)いどうりょうよりもおおきいのでしょく節(jié)ぶしにはすくなくとも部分ぶぶん日食にっしょくが1かいしょうじ、また2かいしょうじることも可能かのうとなる。



出典しゅってん[編集へんしゅう]




  1. ^ JAXA - 月つき周回しゅうかい衛(wèi)星えいせい「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による半はん影かげ月食げっしょく時(shí)じの地球ちきゅうの撮影さつえいの成功せいこうについて



関連かんれん項(xiàng)目こうもく[編集へんしゅう]



外部がいぶリンク[編集へんしゅう]








ウィキメディア?コモンズには、月食げっしょく関連かんれんするカテゴリがあります。






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